コラム

第14話 愛車ニルヴァーナと新緑を求めて2012-05-20

     第14話 愛車ニルヴァーナと新緑を求めて
           ~富士山・伊豆ツーリング~

                              20120519記 中西秀夫

2012/05/11~12に、一泊ツーリングに行ってきました。
新緑の富士山・伊豆を、我が尊敬するライダー アキラ君と一緒に走りました。

愛車ニルヴァーナは、7カ月間のカスタムがようやく完成し、堂々たる走りでした。
しかし、私自身のコーナリング技術が未熟でニルヴァーナの素質を充分生かせていないのが実情です。
それでも、安全第一を最優先課題としていますのでこれでよいと思っています。
人車一体でさえあれば、それだけで楽しいのです。


アキラ君が計画してくれた行程第1日目は、御殿場に集合し富士山をぐるっと一周、約120KM3時間(含む休憩時間)コースです。
天気もよく、富士山をいつも左に見ながらの走りです。
昼は、山中湖でほうとうを食し、
夜は、御殿場のイタリアンでワインを身体に染み込ませました。
楽しいバイク談義に加え、ライディングによるほどよい(?)興奮のため、
あっという間に2本を飲み干しました。
ちなみに、1本目はピノノワールの赤、2本目はメルローの赤でした。
おいしかった~。

第2日目は伊豆から下田に出て東伊豆一周、約200KM4時間(含む休憩時間)コースです。
伊豆自動車道路が閉鎖というアクシデントがあり、加えて私は右腰にややハリがでて右カーブの切れが悪くなっていました。
それでも東伊豆の海沿いの道は、空気も景色もエンジンも最高で気持ちよく走れました。
しかし、私はガソリンタンクをスリムにカスタムしていたため、走行距離60KM位になると、「最悪のガス欠」を避けようと給油に関し極度にナーヴァスになっていました。
そんな私にアキラ君は、「そういったところがまた愛車のかわいいところなのだよ!」と言ってくれました。
んーんなるほど!!と納得すると同時に、アキラ君の懐の深さに救われて心がスーッと穏やかになりました。

ワインディングを堪能し、新東名御殿場でアキラ君と別れ帰路につきました。
そこから足柄を越えるまで、空が急に暗くなり氷雨が降り続きました。
手足は真冬時のように凍えていましたが、
KADOYA製皮のライダースジャケットはさすがで、身体の芯を決して濡らさずに私を守ってくれました。
東京に近づくにつれ晴れ、帰路についてから4時間後の18:30に自宅にたどり着きました。


「ライダーは家に着いて緊張から解放される瞬間を味わう為にツーリングに出るようなものさ」と師匠アキラ君が言ってましたが、その意味が本当によく理解できました。
妻は無言でしたが、微笑みながら夕食の支度をしてくれました。
お食事となってワインを飲み始めると、いろいろ反省しつつも、
私の心はすでに「次回のツーリングは、いつ?どこ?」と思いを巡らせていました。

良きツーリング、ありがとうございました。
アキラ君、そして、みなさまのお陰です。

                                            <以 上>