コラム

第18話  初動負荷トレーニングの本部合宿にて  ~生き方と動作~2016-12-27

            (☆↑私のトレーニングTシャツとビモロシューズ)


第18話 初動負荷トレーニングの本部合宿にて 
        ~生き方と動作~
  
                        2016/12/21記 中西秀夫

私は毎年2回、春と秋に初動負荷トレーニングの本部合宿(鳥取)に参加しています。今秋は10/26~10/30に4泊5日で行ってきました。
あっという間の5日間でしたが、今回もまた、私のトレーニングノートは気づきと学びのメモでいっぱい埋められています。


<今年は25年振りのゴルフ復活、でも右足に痛みがでてしまい、、、>
長い間、40肩で肩が上がらず自分一人ではジャケットの袖を通せずにいたのですが、それがここ数年は肩甲骨周りのトレーニングの成果でなんとか解消し、今年から25年振りにゴルフを復活しました。
しかし復活はそう簡単ではありませんでした。
5月から毎週レッスンを受け、7月から月2回はラウンドしてきたところ、(妻の体調は快調ですが)私は右鼠径部(そけいぶ)や右膝周辺に痛みがでてしまい、正直、歩くのもおっくうになっていました。

今回の目的は、この悩みを解消することです。
鳥取合宿前は、少し痛みが和らぐと我慢できずにコースに出る、すると翌日から1週間また痛み、焦りは禁物と肝に銘じてはいたものの早く直さなければとマッサージやジムに通うのですが、なかなか直らず、また次のレッスンやラウンドに不安を抱えながら望むという、悪循環を繰り返していました。
当然、スコアもまったく復活とはいえません。


<田中コーチの方針、吉田コーチの言葉、菰田コーチの施術>
合宿初日、田中コーチは、「痛めたところを直そうしてその部分に意識が行きがちだが、全体的な動作の状態を良くしていくのがよい。その全体的な状態が良くなっていくプロセスで、悪い状態の鼠径部や膝周辺も良くなっていく。」という見立てを以てトレーニングメニューを組んでくださいました。
確かに、痛くない上半身を動かしていると、痛みのある下半身も少しずつ動くようになっていき、初日のトレーニングが終わるころには、痛みも和らいだ気分になっていて、焦りや不安が薄らいでいる自分を感じました。

吉田コーチはテニス合宿を担当されていましたのであまりお話できませんでしたが、二日目、グラウンドでのランニング指導中にお声かけいただきました。
「中西さんは、3年前に比べればだいぶ動けるようになってきたから、新しい取り組みや動作にともなって、例えばゴルフ復活にともなって、どうしても今まで使ってこなかった新しい箇所が痛むということがあり得るね」と。
このお言葉、染みました。優しい。

菰田コーチには、合宿中2回も身体の調整をしていただきました。
筋肉をなめしていく施術は涙が出るくらい痛いものなのですが、痛がる私への気遣いでリラックスさせようと、菰田家に誕生した新しい命に対する喜びと奥様への新鮮な愛情という話題をたっぷり聴かせていただきました。
私は、施術の痛みと、快方への希望と、愛あふれる菰田家へ想像や共感とが混在した、不思議な時間を漂っていました。
グランドでのウォーキング練習でもたっぷりご一緒していただきました。


<荒川コーチのプレゼンテーション、「先行随伴性姿勢調整」について>
荒川コーチには、「先行随伴性姿勢調整」と初動負荷カムマシーンやビモロシューズとの関係性などの実証データを基に、プレゼンテーションをしていただきました。熱心でわかりやすく、真剣に聴くことができました。

私が「街乗り」のハーレー乗りであることを見抜かれて(?)のことか、雄大な北海道バイクツーリングを勧めてくださいました。
その勧めに私は少し引き気味ではありましたが、今はその気(行く気)になっています。
荒川コーチは北海道出身です。


<小山裕史先生のご指導>
最終日(第5日め)の夕方、アメリカから帰国したばかりの小山裕史先生と肘岡コーチにお会いすることができました。
時差で睡眠時間も少ないはずですが、いつも笑顔の小山先生と肘岡コーチです。
先生は、私の痛めている膝うえ部分にグーと親指を食い込ませる感じで手を当ててくださいました。
そして膝を使わないで歩いてみなさいと動作確認をしていただきました。

しかし私はうまく歩けず、思わずこの合宿中ずっとウオーキング指導を続けてくださった田中コーチや菰田コーチの視線を意識してしまい、顔を向けて見ると、目があってしまいました。
私は不肖の弟子だなあと、心でつぶやきました。

でも、帰りの機中はもちろんのこと、東京に帰ってからも数日、小山先生に手を当てていただいた所は血行が良くなっているのか、ずっと暖まっているのを感じていました。  


<「生き方は動作」>
お陰様で、合宿最終日には痛みもだいぶ改善していました。
ゴルフについては、スイングに必要な「ゆったりなリズム感」や、田中コーチの教えによる「骨盤前傾姿勢を基礎とした無理のないアドレスとスイング」には、自分はまだまだ遠く、コースを廻った後に微妙に出る挫骨神経痛の問題もあります。当然ながら、スコアは全く復活していない問題もあります(笑)。

だからこそ、私は初動負荷トレーニングがある限り、身体をケアしながらよいスイングをして自分のゴルフを磨こうと思います。

もちろん、そこにとどまらず、小山先生がおっしゃっていらした「生き方と動作」を磨くところまで繋げられたらいいな思いました。


<田中コーチから伊東コーチへ申し送り、東京での取り組み>
東京に帰ると、鳥取の田中コーチからは私達夫婦のトレーニングメニューや課題などを、池袋ワールドウィングの伊東洋平コーチに申し送りしていただいていました。

伊東コーチの視線は鋭くかつ優しく、落ち着いたものごしのなかに熱意を感じさせる指導です。そして、いい声をしていらっしゃいます。弦楽器にたとえればチェロでしょう。

田中コーチ、伊東コーチ、コーチングスタッフのみなさま、いろいろとありがとうございます。


<合宿を経験する度に、初動負荷トレーニングが好きになっている>
鳥取の、小山裕史先生、そして田中コーチ、吉田光コーチ、菰田コーチ、肘岡コーチ、荒川コーチ、みなさま、本当にありがとうございました。

また、あらかじめ鳥取本部に私達夫婦の身体の状態を申し送りしてくださっていた池袋の伊東コーチはじめスタッフのみなさま、ありがとうございました。

あっという間の5日間でしたが多くの気づきと学びで、合宿を経験する度に、初動負荷トレーニングが好きになっていると感じました。

そして明日も、ワールドウイング池袋に行って会員のみなさんと楽しくトレーニングしようっと、意欲的になっている私です。

以 上



<後記:鳥取の夜は、「やまかん」さん>
今回の合宿中は、やまかんというお店で美味しいお料理とお酒をいただきました。
写真のご夫婦がなさっているお料理屋さんです。写真のとおりいい感じでしょ。
このお店は肘岡コーチの紹介です。
お刺身、白いか、カマス塩焼き、天ぷら、雑炊、だし巻き卵焼き、ホワイトボードにあるメニュー全て美味しいと思います。
品のよいお料理に、ご夫妻の暖かいハートと、「鷹勇」という日本酒がぴったりです。
「鷹勇」は香りも味も穏やかで、お料理とお酒がお互いをひきたて合っている感じです。
私はほろ酔いでした。


(★写真は、やまかんさんの大将と奥さん)