コラム

第15話 2013年のキャリア研修【新芽卒業研修】 2013-06-02


第15話 2013年のキャリア研修【新芽卒業研修】を行いました。

   
                            2013/05/31記 
                       特定社会保険労務士 中西秀夫




社会人となって、3年経過の「節目」を体験されたみなさまのキャリア研修、題して「新芽卒業研修」(川上産業株式会社)を2013/02/21から2日間にわたり行いました。

みなさまがリラックスし、そして集中もできますよう、アロマの香りにつつまれバッハの無伴奏チェロ組曲を聴きながら始まりました。仕事を離れ非日常の時空で、キャリアについて考え、二日目の午後には静かに自分に向き合い、キャリア統合のプロセスを経験していただきました。

研修全般をオブザーブしていただいた取締役経理総務部長の笹川彰さんには、1時間ほど「財務諸表の見方」をご講義いただきました。そのうえ研修の進行に関し、さまざまなサポートをいただき心から有り難く思っております。


そして先日、受講者のみなさまから私へのメッセージが届きました。
許可をいただいておりますので、ここにみなさまのご紹介とお寄せいただいた感想を載せさせていただきます。


<受講されたみなさまのご紹介と感想>

~高野美沙子さん~
ご自分を主観と客観で表現なさり、主観的には人見知りと言いつつも、異文化の土地(中国)へ留学し相互理解の体験をしています。いま仕事も好きなこともプラスアルファをつけて、一生懸命やりたい、高野美沙子さんの感想です。

「先輩方から先生がどのようなかたなのか話を聞いていて、お会いするのがとても楽しみでした。聞いていた通り、穏やかな口調で、おしゃれでとても素敵でした。

研修中は時間が過ぎるのがとても速く、2日間あっという間に過ぎていきましたが、普段の仕事から離れて、自分自身と向き合うことの出来た有意義な時間でした。

研修2日目の最後の方で、統合シートを完成させられなかったのがとても残念でした。しかし、そんな私のまとまらない意見を先生は汲み取って理解しようとしてくださり、嬉しかったです。  
今ここで、もう一度振り返って考えてみると、イキイキチャートのセッションにおいて、中国語という項目でラインを描き入れることはしませんでしたが、もし描いていたならば、現在はかなりのマイナスになっていて、自分のキャリアアンカーと現実がかけ離れているため何とかしなければと「探索期」に入っているからではないかと、いまは思います。

中国語に固執している自分も事実存在し、そこを含んで自分を客観的に見つめるようにすれば、統合シートも完成出来る気がします。
2日間、普段使わない頭をフルに使って充実した研修が出来たと思います。本当にありがとうございました。」



~広瀬恭葉さん~
学生時代に学んだ環境政策を企業で生かせるようキャリアを選択した3年前、いまは生まれ故郷の福岡を離れ横浜で本気で仕事と私生活を両立し、どこでも何でもできるかっこいい女性をめざし、一人ラーメン一人カラオケもどんなにつらいときも笑顔の、広瀬恭葉さんの感想です。

「資料をいただく前はどのような研修内容か理解できず、少し不安な気持ちもありました。中西先生や笹川さん、同期の方と対話形式で、普段なかなか話すことのない内容もお話させていただき、また、人の意見や思いを聞くことができ、よりその人について理解できたと思います。それ故に自己理解も深まりました。今後の人生にも活かしていきたいです。

中西先生はとても一生懸命に私たちに向き合ってくださり、私も安心してお話することができました。また、自分でもよく理解できていないまま発言した内容についても、先生とお話していく中でしっくりした部分もありました。

本音を申し上げると、あと2日くらい研修したい!と思いました。それほど面白い、ためになる研修でした。短い間でしたが、先生が「私」を理解していただいたような気がして嬉しいです。さらに私も、他の人が何を考え、どのような行動をしているのかを知ることができ、とても嬉しいです。「自分」を理解する良いきっかけになったと思います。中西先生、本当にありがとうございました!」



~岡田 優真さん~
どんなにちいさな当たり前の行動であっても、いつかは大きな現象となる「バタフライ効果」を信念として、初志貫徹してやり抜きます。15年続けたサッカー(キーパーでキャプテン)、15時間走り続けたバイクの旅が証左です。キャリアアンカーでは、「大義・正義への貢献・奉仕」と表明された、岡田 優真さんの感想です。

「初日は不安だらけでしたが、二日目にはすっきりした気持ちで終わることが出来、非常に有意義な二日間になったと感じました。

初日はやはり聞き慣れないワード、記入方法にとまどいました。更に自分自身のキャリアアンカーと現在遂行している業務のギャップに気づき、このズレをどう埋めていくのか、新たな課題を留めた形で終わってしまいました。

一方で、仕事を忘れて研修を行えた事、早い時間に帰宅出来、よく考えられた事により、仕事を広い視野で見ることに気付かされました。日々の業務に追われ忘れがちだった「芯」、それをもう一度思い出す良い機会になりましたし、更に仕事の取り組み方についてもご教授いただきました。二日目には個人カウンセリングもやって頂いて…ありがとうございました。

もしこの研修が行われずにそのまま四年目を迎えていたら、様々な面で間違った選択を繰り返していたかもしれません。本当に意味のある研修だったと強く思いました。

中西先生は全体を通して、相手を思いやる気持ちや丁寧に受け答えを行う中で、周りで聞いていても非常に温かい気持ちになりました。間や話し方も聞き易かったと思います。

私個人の意見としては、研修冒頭の中西先生の自己紹介の際の「ライダー」だという点で心が開けました。いつの日か先生とツーリングにご一緒できたら幸いです。楽しみにしております。
こんなに優しいオーラに包まれた人に初めて会いました。発言一つ一つが愛に包まれており、人を落ち着かせる、そんな風に思いながら二日間過ごしていました。

最後になりましたが、中西先生の研修を受けられて本当によかったと思っております。この出会いを大切に、今後の公私に活かしていきます。ありがとうございました!!」



~木暮 知行さん~
理工学部出身で桁違いの感受性・内面性・情緒性・考察力・行動力の持ち主です。学生時代には留学生の生活補助を行うチューターのボランティア経験もあります。興味あるものごとには一日中没頭できるという、木暮 知行さんの感想です。

「自分を見直し、長所、短所、価値観を再確認する良い機会になりました。
研修中、過去を振り返る際に、多少気分が悪くなることもありましたが、それ程までに自分と向き合った結果であると思います。

自分のSEEDS、NEEDS、WANTSの明確化により、今後の仕事に対する姿勢、学ぶべきものが徐々に視えてきました。秘められたる力を発現させ、始めはがむしゃらな「行動」でも、小さな「考働」の積み重ねによって、会社をより良い方向へと「考導」できるようにと、考え方が固定化してきました。

新たな節目を迎えるとき、自身を他人として考える業をもって、自我他問し、次なるS.T.E.Pを踏み出せるように思えます。

研修内容はとても満足のいくものでした。久しぶりに同期と会う良い機会でもありました。2日間、本当にありがとうございました。今後とも、よろしくお願い致します。」


~平岡 秀章さん~
学生時代にはコミュニケーション論を学び、入社の言葉では時社会人としての「責任」と「失敗力」をテーマにしました。今、自ら「腹黒い」などと偽悪的な自己表現をしますが、実際は感受性が豊かで正直で、空気を読みすぎてしまうくらい誠実な好青年です。楽器はコミュニケーションの一つといい特技レベルの、平岡 秀章さんの感想です。

「社会人になって改めて自分自身について、深く掘り下げて考えることはなかったように思います。そんな中で、今回中西先生からキャリアについてご教示いただいたことを、今後さらに自分自身で考えていくことが本当にキャリアを深めるために必要なことだと思いました。そしてそのことを教わったと思います。
このような機会を3年目という節目に設けて頂いたことに非常に感謝しております。ありがとうございました。

20代半ばを過ぎた自分たちはまだまだ社会に出たばかりの芽を少し伸ばし始めたところです。伸ばし始めたときに、すんなりと伸びていくわけではないと思います。そんな中で、中西先生との出会いがあり、再度自分自身を見つめ直すことが出来ました。研修最後の感想の場面でも言いましたが、「一期一会」という言葉が私は好きです。今回の出会いで身につけたことを生かすも殺すも自分次第。将来、生かすことのできた自分をまた先生にご覧に入れたいと思いました。

無礼なところも我々にはあったと思いますが、それでも1人1人少しずつ持っていた凍った心のしこりを徐々に溶かしていく先生の姿は、勉強させていただきました。今後とも自分自身を見つめ直すときが来たときは、再度ご連絡させていただこうと思っております。ありがとうございました。」


<以 上>